はじめに
先日、「TwilioJP-UG 札幌 第6回 – Twilioのボスと勉強会+座談会 -」に参加してきました。
会場はシステムデザイン開発株式会社 様のセミナールームで開催されました。
TwilioJP-UG 札幌 さんは、WEB APIで電話やSMS・テレビ会議を実現させるクラウドのサービスである Twilio の学習を目的としたコミュニティです。
立ち上がったばかりのユーザーグループですので、運営メンバーも募集されています。
https://twiliojp-ug.doorkeeper.jp/
[Session 1] 5分ちょっとでだいたいわかる TwilioJP-UG 札幌
昨年の9月から、これまでの経緯を駆け足で説明していただきました。
Twilio-UG発足、札幌支部開設に始まり、1年経過していないのに、すでに6回の勉強会を開催されているペースですが、これまでのいきさつなんかをお話していただきました。
株式会社エスプランニング 瀬戸田さん
[Session 2] Twilioのデモと最新機能について
SMS送信について
- ロングコードは通常の 10 桁の国内番号
- ショートコードは 5 桁または 6 桁の番号
- 国によって規制がある
- 日本からは送信できない為、海外から日本に対して送信する必要がある
- (コパイロット)[https://jp.twilio.com/docs/api/rest/sending-messages-copilot]
- どこに送れば良いのか Twillio が自動的に判断するAPIがある
- 各国の状況に合わせてSMSを送れる
kurento について
- kurentoはWebRTCの技術開発が進んだ企業
- twillioは4ピアまでp2p通信
- 各pcに負荷が掛かるので制限している
- メディアサーバを間に挟む(巨大になるとより大変になる)
- メディアコーデック変換
- 他のRTCは100人200人ベースのビデオ会議ができるが、それになるかも
- トランスコード・ブルーコミュニケーション・ 録画・ミキシング・ブレンディング・知覚情報処理・ARが実装されるかも
SIGNALイベントからの追加機能
#5 の時に時間の都合上、紹介しなかった機能や、その後の新機能についてご紹介いただきました。
Dual-Channel Recording
- 発信側・受信側の音声通話データを別系統で録音できるようになった
- コールセンター等で個人情報保護の理由でお客様の声を録音しない事が可能になる
- 応対品質向上の為・・・の部分のオペレーターの声だけ拾える
- 録音したデータを文字起こしに利用
- Watosonの組み合わせて、文字化した音声情報を分析して、感情解析を行ううことでネガティブ・怒っているお客さんの発言をカウントしてオペレータの品質向上に利用できる
- デベロッパープレビューなので、利用申請後に利用できるようになる
- 録音データはステレオで入っているので、例えば右・オペレーター、左・お客さんの場合、オペレータ側だけのデータは録音できない。
- 左と右を分離するAPIは現時点でないので、分離作業は別途処理を設ける必要がある。
- カンファレンス時は上りと下りで分離
- 文字起こしの多言語は検討されているが、現時点でGoogle APIを活用したほうがよい。
- 実は同様の事を組み合わせている会社がある
- 右左の音量を調節するには、一度データを取り出して増幅処理を入れる必要がある
コールインサイト
- 音声品質を確認するツール
- 管理コンソール・REST APIで提供
- JavaScript古いSDKを使っていると利用できない
- Android / iOS SDKには現時点で対応していない
- 過去30日分のデータを蓄積
- 表示区分を変える、IPアドレスなど
- リアルタイムではない(電話終了10分後)
- VoIP版のみだが、PSTN版(VOICE)でも提供予定
- マスターアカウント・サブアカウント(デフォルト1000個))
- 顧客ごとにサブアカウントを利用して請求する
メッセージフィードバック
メッセージフィードバック(SMSがちゃんと遅れたかどうか)
* プロバイドフィードバック true をするとフィードバックリソースにPOSTして集計する
* SMSで○○宛に送信 ユニークキーを含むURLを送信
* 2要素認証などに利用
Twilio Sync
- マルチデバイスでデータを共有する仕組み
- 相手のデバイスの状態を認識できる
- 現時点ではjavasciprt版のみ
- WEBSocketをラップした感じでデータのやり取りをする
- ○○さんが入力中です の処理を入れない行けなかったが、syncを使えば自動的にできる
- Twillo Chat 機能を一部利用する必要があったが、今後は、syncを利用することで比較的導入しやすくなった
- オペレータの稼働状況の確認
- iotデバイスでセンサーの値を取得
- ファイルに変更された事が反映される
Sip Registration
- SIPクライアント端末を登録スターターが不要になるサービス
- 今まではSIPサーバを用意して、SIPクライエント端末を登録し、振り分け設定をする必要があったが、管理が難しかった
- ビジネスフォンサービス、電話番号を買ったと同時に、amazonでSIP電話買うとLANにさしたら、そのまま使えるよみたいな事とか
- 電話回線・SIPサーバどうしますとかが不要になる
- 電話工事の現地作業が不要になる
- Developer PreviW レジストレーションサーバがアメリカリージョンだが、日本でも使える
Twilio Client for Javascript v1.4
- VOICE / INSIGHT が内包
- 電話が切れた、通信が遅くなった時に警告してくれる
Twilio Client for iOS SDK 2.0
- iOS10の callkit に対応
- Apple VoIP service push notification に対応し、ロック中でも通常の電話同様に出ることができる(これまでのアプリでは一旦ロック解除する必要があった)
- 省電力で起動できるようになった
[Session 3] 座談会
おまけ
Twilio 抽選アプリを使って、当選した方にノベルティが送られました。
宴会時期に使えそうですね!
まとめ
とても内容の濃いイベントでした。
KDDIウェブコミュニケーションズ 小出 様、TwilioJP-UGの関係者の方々、会場提供のシステムデザイン開発株式会社 様、ありがとうございました!
次回も楽しみにしています。