はじめに
YAMAHA製のルータ RTX1200 に関するTips情報です。
RTX1200 は主に中小規模企業・拠点向けのビジネス用ルータです。
ネットワーク機器 – ヤマハ株式会社
以前、[ YAMAHA RTX ] RTX1200に設定しているコンフィグをUSBバックアップする という記事で、
USBに設定ファイルをバックアップする方法をご紹介しましたが、変更履歴あるとより管理し易いです。
通常、ネットワーク機器の管理であれば、RANCID なんかのツールを利用するのですが、
今回は、既存の設定ファイルを簡単にコマンドラインから出力し、バージョン管理システムの Git で変更履歴を簡単に追えるようにしてみたいと思います。
注意点
設定ファイル内にはユーザ情報や、プロバイダ接続情報が入っているので、GitHubのような Publicリポジトリには公開しない でください。
本内容は、オフィスLAN内でプライベートリポジトリでの管理を想定しております。
RTX1200側の設定
既に tftp 設定がお済みの場合は、飛ばしていただいて構いません。
RTX1200 ルータにログイン後、show config の実行結果で、
tftp host 192.168.1.*** # tftp接続を許可するIP
が記述がされていない場合は、以下のコマンドで接続許可設定をします。
RTX1200# RTX1200# tftp host 192.168.1.100 # tftp接続を許可するIP(サンプル) RTX1200#
念の為、 show config で設定されているかどうかを確認しておきます。
# # TFTP configuration # tftp host 192.168.1.100
Gitクライアント側の設定(Linux)
設定ファイルを以下のファイルで出力し、後はいつもの通り git で管理できるようになります。
# curl -s tftp://${your_router_hostname}/config/${your_router_password} > ${your_router_hostname}.config # git add ${your_hostname}.config # git commit -m '[import] RTX1200 config file from ${your_router_hostname}.' # # git log commit 7c40b844bcdfeff3e944faf1d2aa05418bbc13b2 Author: LeapArrows <k.saito[at]leap-arrows.jp> Date: Wed Jan 18 19:26:02 2017 +0900 [import] RTX1200 config file from ${your_router_hostname}.config
以上でGitを利用した設定ファイルの履歴管理することができました。
設定ファイルの読み込み
最後に、おまけ的な感じになりますが、設定ファイルをルータ側に反映させる場合は以下のコマンドで適用させます。
設定ファイルの以下の部分をコメントアウト(「#」を外す)します。
# vim ${your_router_hostname}.config # git diff ${your_router_hostname}.config diff --git a/${your_router_hostname}.config b/${your_router_hostname}.config index 7244365..493f69b 100644 --- a/${your_router_hostname}.config +++ b/${your_router_hostname}.config @@ -8,7 +8,7 @@ # If you want to clear ALL configuration to default, # remove `#' of next line. -#clear configuration +clear configuration # @@ -427,4 +427,4 @@ sshd host key generate 53828 4*************************************A # If you want to save configuration to Nonvolatile memory, # remove `#' of next line. -#save +save
次に、以下のコマンドて設定ファイルをルータ側に送信します。
# # tftp ${your_router_hostname} put ${your_router_hostname}.config config/${your_router_password} #
最後にルータにログインし、再起動して終了です。
RTX1200# RTX1200# restart RTX1200#
まとめ
認証情報が入っているので取扱には注意が必要ですが、簡易的にルータ設定ファイルのバージョン管理ができるようになりました。
ちなみに、タイトルはRTX1200とありますが、NVR500でも本手順内容で同様の事ができます。
参考文献
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