はじめに
Mautic Advent Calendar 2017 の9日目を担当します、 Saito です。
先日、オープンソースのマーケティングオートメーションツール 「Mautic」 のMautic 2.12.0: The Search for Meaningがありました!
リリース内容を簡単にですが、追っていきたいと思います。
※ リリースされた内容を元に個人的に解釈した内容を記事にしておりますので、一部誤っている可能性もあります。あらかじめご了承ください。
2.12 アップデート概要
[ セキュリティ上の注意 ]
- Mautic にログインしているユーザが、アクセスしたファイルをWebサーバからダウンロードすることを許可した Filemanager の脆弱性対応をした。
-
サードパーティ製のSSOプラグインを使用している場合、無効なったユーザで、メールアドレスが一致していればログイン可能だったが、アクセス拒否するように修正。
-
Mautic フォームが埋め込まれた Mautic ランディングページのインライン JS XSS 脆弱性対応をした。
[ レポートとフィルタ ]
スケジュールされたレポート
- 予め設定したスケジュールでのレポート生成時に、指定されたメールアドレスアドレス宛にレポートを送信
セグメントレポート
- セグメントメンバーの 追加 / 削除についてレポートする機能を追加
手動セグメントの詳細ビュー
- 手動管理のフィルタと、フィルタによって追加されたコンタクトを把握するための、セグメントの詳細ビューを追加。
クリッカブル統計
- STATのラベルをクリックで、これまでのメールアドレスに加えて、ウェブ / モバイル通知 のコンタクトを表示。
メール返信
- キャンペーン経由でコンタクトが返信してきた時にもとづいて、アクション実行が可能。
コンタクトの会社
- ユーザがレポートのコンタクトに関連するデータソースに会社フィールドを含めるオプションを追加。
[ インテグレーション ]
Connectwise の改善
- Mautic でキャンペーンのアクションに基づいて Connectwise でタスク生成が可能。
- Connectwise のマーケティング・グループから、Mautic 側のセグメント作成が可能。
[ その他 ]
テーマ更新
- 新しい4つのテーマ( ランディングページ / Eメール )追加。
- レイアウトを制御するために、これまでのテーマへ viewport タグを追加。
- ユーザ名を一致させることで、Twitter のコンタクトとマージが可能。
開発関係
- 暗号化を mcrypt から OpenSSL に移行。
- キャンペーン統計APIの開始パラメータと制限パラメータを許可。
- スペイン地域に Cordóba と Marbella を追加。
- php-cs-fixer を 2.2 にアップデート。
- ユニットテスト時に、警告で失敗するようにする。
- 最終更新日に基づいて、Salesforce と Mautic 間でのステータスを 同期しない オプションを追加。
おまけ
– 2.12.0から増えた新しいConsoleコマンド
# diff -U0 <(php mautic-2.11.0/app/console list) <(php mautic-2.12.0/app/console list) --- /dev/fd/63 2017-12-08 10:10:41.905836718 +0000 +++ /dev/fd/62 2017-12-08 10:10:41.905836718 +0000 @@ -1 +1 @@ -Mautic version 2.11.0 - app/prod +Mautic version 2.12.0 - app/prod @@ -121,0 +122 @@ + mautic:reports:scheduler Processes scheduler for report's export
今回は新たに、スケジュールされたレポートに関してのコマンドが追加されていました。
まとめ
v2.12.0 はセキュリティ対応の他、新しいテーマが増えたり、レポート関連が目立ったアップデートでした。
札幌でも勉強会を開催していますので、ご興味ある方はぜひご参加お待ちしております。
本エントリがみなさんのご参考になりましたら幸いです。
それでは素敵なMauticライフを!
参考文献
Mautic 2.12.0: The Search for Meaning
Release 2.12.0 · mautic/mautic · GitHub